わたしたちが生きるこの世界から見て、向こう側の岸、仏さま方のいらっしゃるお浄土を彼岸と申します。お彼岸は、先立った方々がいらっしゃる西方極楽浄土を思い、私たちの命の行き先を見つめる大切なお参りの期間となります。

飢えた鬼に対して施しを行い、その功徳を私自身や大切な方のために向けていく法要となります。『救抜焔口餓鬼陀羅尼経』には施餓鬼の功徳が私自身の尊い善因となることが説かれます。一年の中で、自分自身の「身」と「心」を見つめる大切な法要です。

いつも見守って下さる先立った方やご先祖さまを、特別に用意を整えてお迎えをする期間を言います。ご自宅において、仏さまと共に親しく過ごし、お盆を終えてからも日々仏さまの導きを願い過ごす尊い機会となります。
善光寺では皆さんと共に、本堂にてお盆の法要を勤めます。

本尊 阿弥陀如来さまは、この「私」のことを心から慈しみ、救いたいと願い誓って下さった慈悲の仏さまでございます。その阿弥陀如来さまの誓願に想いを寄せ、お念仏をお称えする法要を言います。『仏説 無量寿経』に基づき、大切な方の命、自分自身の命の往き先を見つめ、南無阿弥陀仏とお念仏をお称えいたします。
善光寺では、傳通院殿念持仏 阿弥陀如来像の御開帳を行い、十夜法要を行います。